今日は卒業式、、、あれ?



本日2023323日は東京大学経済学研究科の卒業式(正確には修了式)でした。本来だったら僕も卒業するはずだったのですが、今年は卒業せずに1年間卒業を延ばして来年卒業することにしました。なんだかややこしいことになったものです(笑)。

ということでこの記事ではなんでそうなったかについて書いてみようと思います。ちなみに、2024年の4月からは某社でデータサイエンティストとして働く予定です(会社名は聞かれても同期など以外には教えないので詮索しないようにお願いします)。



卒業を延ばしたのは総合的な判断ですが(色々なことを考慮したり色々な細かい事情があってのことですが)、一言でいうと、

「一旦は就職したいという気持ちはあるけど、就活も出遅れたし東大経研のカリキュラムの特殊性もあり修士2年間のうち1年間しか研究できなくて研究の世界をこのままでは何も知ることができないなと思ったから」というかんじです。そもそもなぜ就職が志望であるかについてはこちらの記事:デカルトなら博士課程に行く?就職する? を去年書いたのでご参照ください。



まぁ経済学研究科で普通にやっていると最初の1年間は必修のコア科目に追われて(手を抜くことはできるかもしれませんが、学部レベルと大学院レベルを分ける修行のようなものなのでこれは一定以上注力するのは必須だと思います)、コアが終わったM1の終わりのタイミングで指導教員が決まり、自分の専攻が決まるため、そこからの数ヶ月は自分が選んだ分野の勉強をようやく始められるという時期になっており自分が選んだ分野が楽しくてしょうがなくてしばらく打ち込んでしまいました。これは正直「そうする以外はちょっと考えられなかった」というかんじです。

そんなかんじで就活はとても出遅れたのですが、「でも卒業を延ばすのもなんだしな」と思っていたときにある企業の役員の人の話を聞く会のようなものに出たのですが、その人が「自分は大学を卒業したあとニート期間が数年あったが、そのあとにビジネスの世界に入っていまはこうやって最前線で戦っている」と話していて、それを聞いたときに「別にちょっとレールから外れるのは問題なさそうだな、むしろそこで自分らしさを磨いた方が大きな挑戦を将来的にできるかもな」と思い大きな影響を受けました。

他にも先輩に修士の卒業を延ばしている人がいることを知っていたりして(そしてそれぞれの事情はありつつも僕の同期にも複数名そのような選択を取っている人はいます)そのあたりからも、「別に卒業延ばしても大丈夫な気がするな。一番しっくりする道だしこれでやってみるか」と判断しました。

そこからは2024年卒用の就活をして(早めの就活になったのでちゃんと考えて好きな企業を受けることができました)、去年の12月には第一志望の企業から内定を頂いて、そこから卒業するまでの13ヶ月くらいの間は研究などに時間を使えるようになったかんじです。



この3ヶ月くらいは研究に打ち込んできました。

指導教員のもとで(お手伝いというよりは「これで不可能性定理出るか確認してみて」みたいな割と研究に近い)リサーチアシスタントをやらせてもらっているのですが、「あぁ研究ってこういう世界なのか、まったく想像と違ったな」というかんじに「これは卒業を延ばさなかったらまるで想像がつかなかっただろうな」と感じる経験をさせてもらっています。研究の面白いところもつまないところにも触れつつありますが、知らなかった世界を日々知ることができてここ数ヶ月はとても楽しかったです。

来月から春学期が始まり(とはいえ単位としてはあと2単位取るだけでいいのでかなり裁量はあります)、またリサーチアシスタントのいまのプロジェクトもここらへんで一区切りつきそうなので、勉強と研究の比率をどうするのか、リサーチアシスタントと自分の修論の比率をどうするのかなど色々考えてないといけないなと思っていますが(あとこのブログも次の1年間でどう運用していくかも真面目に考えないとなぁと思っています)、いずれにせよ楽しく過ごそうと思っています!

こんなかんじが僕の現状です。「こういう道も意外とありなのかな....?」と1つ下の学年の人や2つ下の学年の人が思うきっかけとなったら嬉しいです。あ、あと、これを忘れちゃいけない。同期のみなさんマジで卒業おめでとうございます!今日は会場にいけなかったけど今度あったときに「おめでとう~」って言います!笑

Fin.