色々な事情が重なったんです。
予定されていたミーティングがなくなったり、ほぼ毎日大学に来ている友達に一緒にご飯食べようとLINEしたら「今日は行かない」と返信がきたり。
大学に向かっていたはいいものの、どうにも気分が乗らなくなってきた僕は、思い切って誰もがやりたいことを決行することにしました。
それは、降りるべき駅で降りないでどっか行っちゃうってことです。
本当は研究もしないとだし、バックの中には普通に読むべき論文とか入っているけど、まぁ、たまにはいいよね。
そんなふうに思って、どこかに行くことにしました。
そう決めたはいいものの、その「どこか」を決めなくてはいけません。色々と悩んだのですが、せっかくなので随分と前から行きたいと思っていたところに行ってみることにしました。
埼玉県横瀬町です。
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横瀬町のことを初めて知ったのは、大学2年生の夏休み。この時僕はある島を訪れていてそこで飲み会に参加していたのですが、そこで横瀬町の役場で働く田端さんに出会いしました。大人数の集まりだったので、あまりお話はできなかったのですが、衝撃的だったのは飲み会が終わったあとに田端さんが、気持ちよく道路で寝ころんでいたことです(のどかな島なこともあって寝転がること自体は大丈夫な状況ではありました)。
こんな大人がいるんだ!(しかも自分の中の「公務員」のイメージと違いすぎる!)
あとから聞くに田端さんは「横瀬町の名物公務員」らしくすごい方だったのですが、その時は「横瀬町って埼玉県にある自然豊かな町らしいけど、なんだかやばそう....」という印象のみを横瀬町に持ちました。笑
その後、あるときに偶然にも横瀬町の取り組みを知ることになりました(インターン先で調べ物をしていたときに見つけたと記憶しています)。
それが「よこらぼ」です。
実証実験や企画などやってみたいことがある外部や内部の個人・組織に横瀬町が実施フィールドの提供を初めとする様々なサポートをしてくれる制度(審査制だが現時点で100以上のプロジェクトが採択済)。アンケートや簡単なイベントの実施から大掛かりなプロジェクトまで色々な挑戦をこれまで応援してきたようです。
埼玉の小さな町が「日本一チャレンジする町」を掲げて具体的な仕組みまで整えて実績を積み重ねている。これを知ったときに「いつか行ってみたい」と思いました。
あとは、都内から行きやすく自然が豊かだったことも重なり、その日の行き先が決まった僕は、池袋駅に向かい横瀬町に向けた電車に揺られることになりました。
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40分くらいしてくるとどんどん空いてきます。
途中で通過した駅を見ていて驚いたことがあるのですが、駅舎に布団が干してありました(笑)。田舎の駅だとよくあるんですかね。僕は普通に驚いて写真撮ってしまいました。
そんなこんなで1人で盛り上がっていると、念願の横瀬町に着きました!
さて、どうするか?
実は横瀬町に行くと決めてから、Facebookで「おすすめの場所教えてください!」と投稿してみたら1時間半くらいでありがたいことに色々な情報が集まってきていました。その情報によると、どうやら横瀬町にはラーメン屋さんが多いらしく、今回はその中でも「大金星」というラーメン屋を目指すことにしました。
いきなりラーメン屋に向かうのって最高ですね。
町を10分くらい歩くと、「大金星」!!
やばすぎ。笑
他のラーメン屋もすぐ近くにあったのですが、これまた味のある外観で次はこちらにも行ってみたいと思わせるものでした(流石にラーメンのはしごはやめておきました。笑)
お腹いっぱいになって少し昼寝でもしたいなと思っていたら、Facebookの投稿を見つけた田端さんから「今日は忙しくて案内できないけど、素敵なフリースペースがあるから休憩したいときとかに是非きてみて!」的なコメントをつけてくれていることを発見。
これは幸いと、
色々と寄り道しながら歩いて行ってみることに。
これは町役場。
役場の入り口には学童保育の子どもたちが作った「地球」のアート作品が飾ってありました。一番目立つところに何を置くかってセンスが出ると思いますが、これは割と好きです(「町役場」なのに「地球」ってのが特に好き)。
道中の花もいいかんじ。
これは郵便局。
これはJA。
ここは公民館。
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あれ、おかしいな。
この辺りに教えてもらったお洒落なArea898ってスペースがあるはずなんだけど。全然見当たらない。。。。
ちょっと迷子になりました。
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でも実は、よーくみると、
さっき通りすぎたJAがArea898でした!
普通にJAとして認識していたのでマジで気づきませんでした(だってJAの看板があるし、なんなら建物にJAって書いてあるし...)。
恐る恐る入ってみると、
めっちゃ素敵なスペース!
ここは(正確には先ほどの写真における右側の建物は)もともとはJAが農作物を扱っていたスペースを改築したところらしく、奥の青いロッカーなどはJAのものをそのまま使っているとのこと。
ちょうど誰もいないタイミングを狙って写真を撮ったのですが、普通に多くの人が利用していました。
例えば、横瀬町と連携している都内のIT企業の方(移住してきている)が週2日スマホでもPCでも主にお年寄りがIT関連のことを無料で相談できる会を開いていて、そこには僕がいた1時間くらいで5人ほどのお年寄りが訪れていました。
こっちのスペースは、残りの建物の部分を後から改築したもの。一般の人も無料で使えるらしいですが、一部エリアは「宿泊者」のみが使えるらしいです。
宿泊者ってのは何かっていうと、実はこのスペースには泊まることができるようでした(月4万円弱で全国の色々な地方のスペースに泊まれるサービスを提供している企業の施設。1泊だけとかも割高になるができる)。
作業スペースから、育児スペースから、サイクリングまで。
あと、ここは面白くてJAの「金庫」をそのまま利用した集中作業スペース。
宿泊者用にキッチンスペースも。
2階には主に子どもたちが遊ぶためのこれまた素敵な空間がありました。
横瀬の木で作られているらしいです。放課後には7人くらいの小学生たちが遊びにきていて賑やかでした。また、この施設のすぐ前には、
こんなフリースクールが。おそらく大人も参加できるドローン教室のイベント案内などもあり攻めてるかんじでした。
そして、少し歩いたところにあるのがこれ。
ENgaWA(えんがわ)チャレンジキッチン。横瀬町の地域商社である"ENgaWA"さんが運営している施設です。
地域の食材を用いた新規商品の開発や、イベントなど食に関するチャレンジができる空間らしいです。
「今年はぶどうが多くできたから、ぶどうを使った商品を作ってみよう」みたいな手順で農家の人と話が進むなど、「こういう新規商品作ったらめっちゃ売れるだろうから、これを育てて商品にしよう」みたいな発想ではないことを案内してくださったENgaWAの方々が教えてくれたことは印象に残っています。
このあたりの施設が、視察にきた人とかにもよく案内するスポットのようです。
あとは町から少し外れたエリアは散歩コースとしてもやばかったです。
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以上が今回の横瀬町の探索で見てきたところです(実はArea898とその周辺施設で地域コーディネーターの方とENgaWAの方に急な訪問にも関わらずそれぞれ1時間以上案内や説明をして頂きました)。ハイキングコースなどは回りきれませんでしたが、
大満足で帰路につきました。
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この記事も終盤ですが、なんだか褒めすぎた記事になってきた気もするので(普通によかったのでそうなってしまいました)、ちょっと気になったポイントを1つ挙げておきます。
花がめっちゃ綺麗な町なのに、駅前の広場のトイレ(横瀬町に着いて最初に訪れる人も多そう)にあまり綺麗ではない造花が置かれていたのは少し残念でした(置かなくてもいいかなと思いました)。
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そして、最後の写真はこちら!
僕と田端さんです。
なんとArea898で再会することができました。
Area898に入ったとき視察受け入れ準備中の田端さんがいらっしゃって、少しだけお話させて頂くとともに、施設を案内をしてくださったENgaWAの方などと繋げて頂きました。
今回は会えないと思っていたので、すごく嬉しかったです。
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大学に向かって普通に過ごす予定の日だったのに、こんな体験をしてしまう日になりました。皆さんも、気が向いたら年に1回くらいは電車の中で行き先を急に変えてみるといいかもしれません。そして、そんな時には横瀬町はいいかんじの候補になりそうです。
案内をしてくださった横瀬のみなさん、ありがとうございました!
Fin.