SDGsは大事だね。

ここ何年間か多くの場面で聞くSDGs

持続可能な開発目標という意味で、「貧困を削減しよう」「ジェンダー平等を実現しよう」など17個の世界で目指すべき目標からなる(また、これは知らなかったのだけど実際にはそれぞれの目標について細かい基準や指標も定められていてとても細かい構造のものみたい)。要は地球規模の大事な問題(目標)をリストアップしたものということらしい。

これ、最初に聞いた時から「なんか大事そうだな」と思っていたけど、「項目を整理しました」みたいな知恵って自分はあまり好きではなかったので、ちょっと食わず嫌いなところがあった。

なんていうか、「項目を整理する」ってそこまで「切れ味鋭いかっこいいかんじ」の知恵ではない気がしていた、のだと思う。

そういう意味でSDGs(それ自体というよりSDGsのような「項目をリストアップする」知恵)について、大事ではありそうだけど、自分にはその大事さがいまいちよく分からないなと思っていた。

ーーーーーー

だけど先日、ビルゲイツさんが書いた地球温暖化についての本を読んだときに考えが変わった。その趣旨はこんなかんじ。

例えば酪農をやっている貧困家庭が1頭しか牛を飼えていなかったとする。それが支援によって、4頭飼えるようになると、とても生活が楽になって極度の貧困から抜け出す助けになる。これはとても望ましいことだ。しかし、地球温暖化の観点からすると牛は多くのメタンガスを出すので状況を悪化させているかもしれない。

これを読んだときに「あ、これは難しいな」と思った。しかも貧困問題に携わっている人と地球温暖化問題に携わっている人が同じだとは限らないし、またもちろん貧困問題と地球温暖化問題以外にも色々な問題があるわけで、より多くのことを考慮する必要が出てくる。

これに気づいたときに、「1つの地球レベルの問題に取り組もうとしたら、他の地球レベルで大事な項目をリストアップしておく必要がありそうだな」と理解した。

仮にいま自分が、地球温暖化について考えることになったら、最初から地球温暖化だけについて考え始めるのではなく、「そもそも地球レベルで大事な問題は網羅的にはどう整理できるんだろうか」のように大きな視野で考え始めるなと思った。もちろんSDGsと同じように単に羅列する形式がよいかは分からないが、何かしらの形では「項目を整理する」知恵を使うだろうなと思った。

上のような観点からも「重要な項目を整理する知恵」ってのは大事なんだね。そして特に温暖化などの地球規模の問題に取り組むときにはSDGsのような地球規模の目標(問題)をリストアップしたものは役立ちそうだね。

Fin.