自分の意見をズバズバ言っちゃうタイプの友人と電話した。
「やっぱ自分の意見って結構言っちゃうよね〜」
「他の人の意見に何か言いたくなったとき、どう表現するかすごく難しいよね」
「なんとか丸い表現(柔らかい)表現にしようとはするんだけどねぇ」
みたいな会話で盛り上がった。
で、その時にちょっと思ったんだけど、最近の自分はあまり「丸い表現にしよう」とは思ってないかもしれない。どうやら、自分みたいなタイプには無理だと諦めているみたい。
だって、丸い表現にしようとしても「あなたの意見のこういうところはいいと思いますが、ここは少し心配です」とか「その意見にはこういう良さがあると思いますが、私はこう思います」みたいな丸い表現にあえてしようとしているのがバレバレになっちゃって、難しい。
何より、丸い表現に合った表情を作れないので、どうもぎこちなくなってしまう。歳をとったらできるようになるかもしれないけど、今はできない。
じゃあ、何を目指しているかというと「エレガントな表現」かもと思った。現状では、まったくできてないし、トライすらできていないけど、理想は「自分の意見を丸く言う」ではなく、「自分の意見をエレガントに言う」かもしれないと思った。
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「エレガントな表現」について理想にしているのが大学院の最初の学期に受けた授業。その授業の最終回(つまりテスト直前)の質疑応答の時間に、ある生徒が、「テスト範囲は授業内容すべてですか?出ないところや優先度が低い内容はありますか」みたいな質問をしていた。
この質問を聞いたとき僕は、
「聞きたいのは分かるけど先生としては答えようがないんじゃないかな。そりゃまぁ全部テスト範囲でしょ。このタイプの質問に気分を悪くする先生もいそうだな」
と思った。もちろん先生が教えてくれちゃったらラッキーとは思ってはいたけど。笑
自分が先生だったら、「すべてテスト範囲なので授業内容はすべて復習してください」と単純に答えるかなと思ったけど、そうなると「とはいえ、その中でもここは重要とかありますか?」みたいに追加で聞きたくなる気もするからどう答えるか難しそうだと思っていた。
その時の先生の回答は、
「テストに出ないところですか?それは私が授業中に言ったJokeだけです。あとはすべて出ます」と答えていた。
これは痺れた。
一流の先生は授業の質疑応答でもちゃんと一流なんだなと思った。
こう言われたらそれ以上聞きようがないし、「すべてテスト範囲です」という表現よりもユーモアもあり、でも逆に厳しさも感じる気がした。
これが、僕が理想とするエレガントな表現。
将来自分ができるようになるとは到底思えないけど、自分が目指すべき方向は、丸い表現よりもエレガントな表現なんじゃないかと思っています。どうしても丸い表現が苦手な人は、こっちを目指すのもありかも。
Fin.