経済学と夕暮れ

僕は経済学を専攻している大学院生です。

経済学のイメージって色々あると思いますが、最近の経済学では教育や医療を扱ったり、僕がやっている分野では政治や組織も扱います。「社会について(主に)数学使って考えてみる」、そんなかんじの勉強・研究をしています。

だから、社会一般のことに興味を持っています。

勉強だけでは分からないこともいっぱいあります。「あ、こんなところにパン屋さんができたんだ」とか、「鉄道とかのインフラってマジマジ見てみるととても壮大なものだなぁ」とか、散歩をしながら社会について考えてみるのが好きです。

散歩して社会を観察するのも経済学の教科書を読むのも、どっちも同じくらい大事にしたい、そこのバランスって結構大事じゃないかなと思っています。

でね、

 

この前、日暮里のあたりを散歩していました。

駅の近く。色々なお店があります。

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このお店では、外国の食品が売られているのかな。こういうのにはきっと貿易が絡んでくるよね。とうことは関税とかの税金も絡んでくるかもね。この店の活動によって、日本の農家の人も影響を受けるかもしれないな。あぁ3年前に遊びに行っていたあの町の農家の人とか影響受けたりするのかな?

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こっちは塾の看板。塾や受験とかも社会について考える上で重要だよね。色々とよくない側面もあるだろうし、でも一概に悪いともいいづらいし。もっといい仕組みをデザインできるかもね。

などなど。色々と思考が広がっていきます。

こんなかんじで、この日は散歩をしながら「社会」について観察したり考えたりしていました。これはとても楽しい。教科書で得た知識が立体的になっていく気もします。

そんなとき。

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あ、空が美しい。




いまさっきまで社会について考えていたのに、空に心が奪われました。とても心地よい気持ち。

なんか分からないけど、こういう優しい色の空を見ていると、ちょっとだけ自分も優しくなるような気もしたり。

でね、このときにちょっと思いました。

さっきまで自分が考えていた「社会」と、この「心地よい空」って離れているなって。

もっというと、「社会について経済学の観点から考えているときの思考」と「空を見て『あぁ綺麗だな』と思う気持ち」って、どちらも自分の頭や心で起きていることなのに、ずいぶん離れている。交わることがないし、交わると想定することも難しい。

でも。どうなんだろう。

そこのコラボって本当に無理なのかな。

なんか違う可能性が見えてきたりしないかな。





経済学の知恵と、散歩で社会を実感する知恵。

これのコラボも大事だと思うし、これは言っていることが自分でも分かるけど、

経済学の知恵と、夕暮れを美しく思う気持ち。

これのコラボはどうだろう?

今は全然分からないけど、ちょっと考えてみたくなりました。どっちも好きな心の働きだから、コラボしてくれたら嬉しいな。こーゆー新しい可能性について考えるのワクワクします。

Fin.