ルールを破らなくて後悔していること(高校時代の思い出)

なんで3月卒業なのかは分からないけど、イギリスの友達が大学を卒業したみたい。高校生のとき学校のプログラムで1週間くらいホームステイさせてもらった。
 
僕が通っていた高校では、春休みにイギリスの姉妹校に20人くらいが行くことができて、それに参加したことがある。観光したり学校に行ったり。そのときに日本人1人につきイギリスの高校生パートナーが1人ついてくれて、その子の家にホームステイした。忙しかったけど、楽しい思い出だった。
 
で、僕たちがイギリスから帰ってきた半年後くらいに、次はイギリスからパートナー達が日本を訪れた。つまり交換訪問ってかんじ。僕がホームステイをしたパートナーは僕の家にホームステイしながら、放課後は一緒にディズニーランドに行ったり休日はお祭りに行ったりして過ごした。
 
放課後とかはよかったのだけど、彼らは3日間くらいうちの高校で授業を受けたんだよね(僕たちもイギリスで受けた)。で、そのときに基本的には日本人のパートナーのクラスで一緒に授業を受ける方式だったのだけど、なぜか僕のパートナーは他のクラスで授業を受けることになった(色々なクラスの生徒に異文化交流の機会を提供するためなんじゃないかな)。
 
僕は少し寂しいかんじがしたけど、まぁ僕のクラスには他のイギリスの生徒が参加していたから、それはそれで楽しかった。でも途中で自分のパートナーが気になって、授業の間の10分休憩に様子を見に行った。
 
あ、このクラスだな。

調子はどう?授業は楽しい?
 
みたいに聞いてみた。そしたら彼は浮かない顔で、
 
「どうしても次の体育の授業には参加したくない」
 
これすごく困った。
 
「体調が悪いの?それとも怪我とかしているの?」
 
どうやらそういうことでもないらしい。
 
このときに、「まぁ参加したくないでも何でも先生に言えば、無理には参加させないだろうし、それくらいのコミュニケーションはできるはずだから大きくは問題ないだろう。こっちのクラスにもサポート役みたいな生徒が割り当てられているっぽいし大丈夫じゃないかな」
 
みたいに判断してしまった。自分の授業も始まりそうだったこともあって、「そしたら体育の先生に伝えてみてね」と伝えて自分のクラスに帰ってしまった。
 



 
これ、今でも後悔している。
 
「もう俺のクラス来ちゃいなよ」って言って自分のクラスに連れてきちゃえば良かったと思う。体育の授業で自分だけ参加しないのってすごく気まずいと思うし、彼は当時の俺より年下だったこともあって、コミュニケーション取るの大変だったと思う。

 

何より、「調子どう?」と聞かれてお世辞でも「あ、楽しいよ」っていいそうな場面なのに「体育をどうしてもやりたくない」って言ってくるのは結構助け求めてるじゃん。
 
当時から自分はルールとかはあまり気にしないタイプだったけど、これに関してはなぜか「彼はこのクラスに割り当てられているから」みたいに考えて、自分のクラスに連れてきちゃう発想にはならなかった。

 
シャツをズボンに入れるとかそういう細かい校則を破っている場合じゃないよ。そういうのはどうでもいいから、海外からきた友達が自分に助け求めてきたときこそルール破れよ。
 
しかも大したルールでもないわけだし(実害はほぼないし、丁寧に説明すれば先生にも分かってもらえる話なんだし、別に最悪怒られたっていいし)、なんでそうしなかったのか不思議でしかたない。
 



 
あの時はマジでごめん(これを本人に言うのは恥ずかしくて無理)。そして、卒業マジでおめでとう(これは本人にさっきメッセージした)。この話も含めて高校時代の大切な思い出。

 
Fin.