例えばビットコインなどの仕組みは「自律分散的」と表現される(らしい)。また「自律分散」という言葉は組織についても使われることがあって、トップダウンとか中央集権とかそういうかんじではない組織を「自律分散的」組織と言ったりする。*1
僕がはじめて「自律分散」という言葉に出会ったのは大学1年生のとき。「組織」について興味を持って、先端的な組織運営で注目されていたベンチャー企業にインターンとして1ヶ月関わらせて頂いたとき(社会科見学をさせて頂いたとき)に出会った。そのときに、
「うちの会社は自律分散型です」
「中央集権の時代から社会のシステム全体が自律分散型になっていく」
そういう話を多く聞いた。
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ただ、なんとなく言っていることは分かるのだけど、実はあんまり「自律分散」という言葉に当時は惹かれなかった。中央集権がいいと思っていたわけではなくて、なんか単純に、「自律分散」って言葉が言葉としてしっくりこない。
これとても不思議だった。
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なんだけど、この前パッとその謎が解けました!
なんで自分は「自律分散」って言葉にしっくり来ていなかったのか?
これ、完全に語感の問題なんだけど、「自律分散」って単語からは、「私は私が好きなようにやります」ってかんじがしない?ちょっとツンツンしたかんじ。
「共感」とか「優しさ」のようなものを感じない語感な気がするんだよね。
そこに引っかかっていたことが分かりました。
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で、語感としてちょっとツンツンしたかんじを感じはするのだけど、「自律分散」を推している人たちの話を聞いていると、むしろ「共感」とか「優しさ」を重視している気がしていて、例えば今までの会社の仕組みだと会議の前で急いでいるときに電車で困っている人がいるときには見捨てるしかなかったけど、自律分散的な組織ではちょっと会議に遅れてでも何も問題なく助けられるようになるとかって話を聞いたりしたことがあります。*2
たぶん、「自律分散」という言葉を推している人たちの頭の中には、「中央集権のめっちゃウザい側面を解消できる」というイメージと「優しいかんじ(or人間らしいかんじ)が実現する」というイメージの両方があるんじゃないかなと思うから、後者をうまいかんじに表現する(表現したいことは同じではあるけど)「自律分散」に代わる自分にとってしっくりくる表現を見つけてみたいなと思いました。
「自律分散」って言葉にずっと引っかかっていたから、どこに引っかかっていたか分かってスッキリしました〜。笑
Fin.