「マーケット感覚を身につけよう」を読んでトレーニング。

数年前に読んで面白く思った本に、ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」がある。特に「航空会社の競合ってどこでしょう?」という話が面白かった。

例えばJALの競合としてすぐにANAを思いつくかもしれないけど、それだけじゃないよねという話。例えば飛行機で出張する人がいるとして、その人は顔をつき合わせて海外の同僚 or クライアントと話すことに価値を感じているなら、例えば(高品質)オンライン動画システムも航空会社の競合になり得るよね、みたいなかんじ。


最初にこの話を読んだ時に感心したけど、でも当たり前だけど読んだだけでは数年経っても自分でそういう視点を持てるようになるなんてことはなかったので、そこで意識的にトレーニングしてみようと思い立ち、今日は似たような例を10個考えてみました。

以下は実際に考えた例です(普段やっている経済学とは全然違う頭の使い方で面白かったです)。

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•データ分析による業務改善サービス vs 営業資料のデザイン改善サービス

どちらも例えば営業チームのマネージャーの「営業の成績をチーム全体で数パーセント改善したい」というニーズを満たす。

•室内ランニングマシーン vs  七味唐辛子

どちらも例えば最近デスクワークばかりになっている人の「日常的により汗をかきたい」というニーズを満たす。

•オンライン英会話教室 vs  ゴルフ用品

どちらも「会社での上司からの評価をあげたい」というニーズを満たす(ゴルフはお付き合い)。

•タクシー vs ドライヤー

どちらも雨の日の「濡れることによる不快感を少なくしたい」というニーズを満たす。

•保険 vs 子どもへの教育

どちらも「将来の不安を減らす」というニーズを満たす(良い学校に入れることで子どもの収入が将来とても低くなる可能性を減らす)。

•家事代行サービス vs コーヒー

どちらも「夫婦でゆっくり過ごす時間を取り戻す」というニーズを満たす(コーヒーは朝食のあとに一緒に飲む)。

•喫茶店 vs 映画館

どちらも「友達とそれなりに長く空いた時間を潰す」というニーズを満たす。

•インフルエンサーによるPR vs 高級ワイン

どちらも「サービスの総売上を上げる」というニーズを満たす(高級ワインは有力顧客への接待)。

• ペットの預かり vs スカイダイビング

どちらも「家族で思い出を作りたい」というニーズを満たす。

•付箋 vs  難解な本

どちらも「勉強熱心であることを一目で周りに理解してもらいたい」というニーズを満たす。

Fin.